はらぺこキングと山崎君

 お笑いをこよなく愛し、実行する彼らが今日、営業終了後に二人の女子高生を連れてやってきた。新ネタの品評会だ。内気そうな二人組みの女子高生も漫才を披露してくれた。お笑いはアカペラと似ていて基本的に何もいらない。やる気とネタがあればどこでも誰でもできる。イマジネーションが無限に世界を広げてくれる。
 今まで、ライブの時かそれが終わった時だけちらっと話すだけでは見えなかった彼らの生活や考え方が聞けたのも、大きな収穫だった。山崎君には苦労人の哀愁を感じるものの、その成長振りには頭が下がる思いがした。決して面白いとはいえなかったあの初舞台から、今日は大笑いと驚きを貰った。そして、じっくりと続ける彼のスタンスに勇気を貰った。
 はらぺこは勢いがある。そして、品評会ならではの其々のコメントから僕にはない視点に驚かされた。パフォーマンスは熱いがパフォーマンスに対する視線は究めてクールだなと・・・
 世界を変えるのは強い意志であるとか、信念であるとか、過半数であるとかいろいろ考えられると思うが、暖かいユーモアがないと何もはじまらん気がした夜。(でもきっと彼らはそんなことどうでもええんやろな〜)