2007-01-01から1年間の記事一覧

10年目

メロメロポッチを創業し、初めて息をついたのが5年たった時だった。1年、3年と、いわゆる節目を経てきたが、やっぱり5年が最初の区切りだったように思われる。そして、10年目である今年。常々、10年という月日の重みを感じてしまう。まったく同じよ…

藤森利晋

実に、実に晴れやかな夜だった。久しぶりに最悪だった僕の体調は彼のギターの小気味よいカッティングとともに最高へと変わっていった。意味不明ライブと称したこの夜は、気づけば「ロックンロールナイト」へと変わっていた。ギター一本でこの音の厚み、そし…

明日を変える夜

今月も幸いなことに激しい夜が続いているが、昨夜のイベント「Ring! Ring! Ring!」は強烈だった。6つのグループが出演するという長丁場だったが、あっと言う間だった。そのあとの余韻に今も酔っている。24時間を過ぎた今も・・・ まず、ポコペンズ。実は彼…

11

スプートニクスを聴きながら今日の余韻に浸る。胸にみかんを忍ばせる美人な八頭身ボーイ。マヤ暦にはまる青い手の女の子。センチメンタルでありながら生々しいグルーブを放つニュー苔のふたり。東北人特有のやさしさと素直さを持ち合わせ、イージーTAKUのCD…

101回目のスーパーピアニッシモ

今夜はメロポチKING OF LIVEの小幡 亨氏のマンスリー101回目のライブだった。消え入るようなやさしく切ない最後の音に、常連組みのお客様、そして僕はうなった。侘び寂という言葉では表現しきれないこの微細な音のせつなさ、もうちょっと、もうちょっと聴…

教えてくれてありがとう。

母親ほどの年齢のお客様が、自分の息子に伝えたいという話しを僕にしてくれた。それは、商売の極意であり、人の生き様であり、目指すべきものであり、時代が変わっても変わらないもの。「人は一番調子がいいときが危険である。」ともうひとつ。自分を見つめ…

感想

3日間、5公演の「武蔵戦隊近江レンジャー」もまるで駆け抜けてゆく風のように通り過ぎていった。実に、実に有意義な時間を生きることができた。最高の仲間に、お客様、支えてくださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。終わった今、お客様…

通し稽古

今夜、初めての通し稽古を行った。直さなければならない箇所は山ほどある。しかし、しかし・・・はじめての通し稽古は思いのほかスムーズで、いい感じですすんだ。胸にあった大きなものがすーっと溶けた。みんなでつくる作品は、みんなの思いが詰まっている…

金木犀の甘い香り

メロメロポッチのカウンターに開きかけた金木犀が、今日の午後、届けられた。素敵なお客様からのプレゼント。心が和む。演劇の練習に集う仲間からも、金木犀の話題が飛び出す。植物でありながら、動物の僕たちをその素敵な香りで楽しませてくれる。果たして…

脚本完成

いよいよあと15日と迫った、武蔵戦隊近江レンジャーの脚本が本日ようやく完成した。相変わらずおもしろい。役者のみなさんにできたてのシナリオを渡し、それを彼らが読むときの反応で、だいたいすべてが決まる。彼らが笑わなければだめなのだ。仕事帰りの彼…

疲れるのまき。

僕は何回、このビルがどうなるか、いつ壊されるのか、訊ねられただろう。何千回はいっている。いや、1万回を越えているかもしれない。とにかく数え切れないくらいに聞かれ、常にまじめに答えた。 そして、一本の電話が鳴った。国土交通省の職員の方から。2…

ビールがうまい。

今年の夏は海にも行かず、山は登るも蚊に刺され、かわいらしい鹿ちゃんを発見するも死んだふりしていっこうに動かず・・・。淡々と10月の公演に向けた演劇のシナリオを書き下ろす日々だった。 8月5日の“on the road again vol.3"の山口洋ライブに来てくださ…

光の色

間違いはいつも、ときめきのはじまり。27日、金曜に開催される「天草tengusa 音旅 2007」の匠君から電話をもらったのはつい何日か前の夕暮れだった。前のライブ会場に忘れた荷物をメロポチに直接送りましたのでよろしく、とのこと。なにか楽器かと思いきや、…

ノイド、ノイドノイド!!!

またしてもやってくれました。noid。ものすごいバンドになってきました。先日の土曜の夜。酔ってもいない僕の平衡感覚がぐにゃぐにゃになっちゃいました。最初はひし形。そして楕円形。空間の形を変えるパワー。衝撃的です。さらに、そのあとのスプートニク…

音楽を聴くこと

先週末から、相変わらずグッドライブ、グッドイベントの連続で魂は生きるリアリティーの真っ只中を驀進させていただいた。イベントを企画してくださった皆様、お集まりいただいたお客様の皆様、支えてくださったたくさんの皆様に深く感謝いたします。 ありが…

武蔵戦隊近江レンジャー

市場で働いていたT 君の夢。なにかやりたい。武蔵戦隊近江レンジャーなんていうのをやりたい・・・いつも変な時間にはメロメロポッチに訪れて、部分的なねたを僕に披露するたびに、それを自分で脚本として書くようにと彼に勧めていた。もちろん彼は相変わら…

鳥越の風

ひょんなことから、先日、某鳥越のお宅の瓦を見るため屋根に上がった。周囲の家はどの家も大変立派で小奇麗だ。鳥の鳴き声と時折過ぎる車のエンジン音。静けさの中、この贅沢さに心震わせる。昼過ぎから、若干暑くなるもやはり、緑に覆われたここは鳥越。ち…

アルナングシュ・チョードリー氏

メロメロポッチ始まって以来、初のインド人プレイヤー。タブラーの名手チョードリー氏。久々に、僕の殻を破ってくれました。ありがとうございました。吉田大吉氏のシタールが天空の音ならば、地の果てから突き上げ、天空をさらに飛ばす彼の“音”にはしびれま…

今日という日

今日も最高の一日だった。「流れ」が。素敵なお客様が次々と来店してくださる。懐かしい人。美しい人。楽しい方。素敵な方。久しぶりに書かねばならないと思った。けれど、幸せというしかない。この日々。某お客様の「出世ウォッチング」。いかなる人が出世…

湯川トーベン

湯川トーベンさんのライブから一夜明けたおととい。店の掃除を始めた僕の頭の中に、「バンドマ〜〜〜ン! 俺はバンドマ〜〜〜〜ン!・・・」という彼の歌が鳴り始めた。こんな日々を過ごしていると、そんなことはよくあることで、無意識のうちに印象に残った…

空間を満たすもの

それは音。あるいは静けさ。それとも涙。3月の半ばからアルバイトの巻達彦氏が長期休暇に入った。それ以降、基本的に昼間は僕一人で働いている。 いろいろなことで出歩き、ばたばたしているうちに、いつの間にかメロメロポッチが僕からすり抜けていった。こ…

素敵なふたり

ゴールデンウィークは人の流れもがらりと変わり、別モードのメロメロポッチで日々営む。今日は昼下がり、初めて来てくださった素敵なふたりのお客様と大いに盛り上がる。まず、BGMの長谷川健一氏の音楽に「素敵ですね。」の感想。それだけで十分に今日、店を…

スラッキーま〜さん

メロメロポッチの数あるライブの中でも、3年ほど前の非常に印象深いライブ。それがスラッキーま〜さんだった。今夜2度目の生演奏会。やわらかく、透明感あふれるギター。しかし時に力強く、時に流れる滝のようにあふれ出す。心を空っぽにして吸い込む。音を…

世界で一番・・・

昨日の昼過ぎ、某女の子のお客様と二人っきりになった。ひとつの旅を終え、新しい世界を目指す彼女。これまでの得意ジャンルとは違う新たな世界。きっと、多々躓くことだろう。うまくいくか、いかないかは時の運。どんな状況でも自分が世界で一番幸せである…

基本は・・・

マンツーマン。それがすべてです。

自分の心を見つめる

すべての問題は、この行為によって解決できる。なんの思惟もはさまずに。しばらく、この行為に僕自身がはまらねばならない。いろいろと、重なってきて、おそらく僕は自分のキャパを超える予定を立てている。夢の中で作業をして、送ったメールの内容に、自分…

声の持ち主

昔、FM石川で地下さんという女性の声を聞いたことがあった。何かの番組でゲストで出られていたような気がする。彼女の話す内容もとても興味深いものだったけれど、その話すペースや、なんとも穏やかな口ぶりに、すとんと僕のおなかに入った。そして、ひょん…

ブルーストレイン

人生は、まるで祭りのようで、気づけば一人、何事もなかったようで。走っているようなこのグルーブ感は、クールに切なさを写すブルーストレインのような気がする。吐き出す煙とあふれるジョーク。列車が右に傾けば、左に慌てて向きを変え、ブレーキが踏み込…

手を合わせることの意味

僕が高校生のとき、某国語の先生は、死んでいる人を前に、心を動かされぬように手と手を合わせる・・・(動揺せぬように、あるいは、穢れた状態である「死」から自分の心を守るために)そのように教わった。 なんとなく納得していたような気がしていたが、先日…

山口 洋は死んだのか!?

とんでもない。とんでもない。永遠に死なない。どんな言葉を墓に刻んでくれといっても、絶対に死なない。New Album “land of music”の僕の印象がそれほどよくないと、出迎えた洋兄貴は僕のテンションの低さから予想される。「3年後には熊野にもわかるさ」ラ…