おっとこどっこい!

 先日東京で式を挙げた高野さんのことを日記に書いたら、なな、なんと今日ぬかりん(嫁さん)と二人でメロメロポッチに来てくれた。まるで夢でも見ているような、あるいは、俺の疲れもここまで来たか!と思わせる一瞬だった。(ありがとう、来てくれて)
 高野氏の実家が実は、新潟県で、あの中越地震震源地のそばということで、新婚旅行をキャンセルして、実家の片付けにやってきた帰りということだった。幸い親戚縁者は無事だったが、友達の家がかなり損傷していた、とのこと。
 あの夜、メロメロポッチでは旅系ミュージシャンSOICHIRO のライブで、ゲストには新潟の桑名シオン氏を迎えていた。あの瞬間、新潟に電話していた彼の通話はぶちっ!と途切れ、その後かけなおしても地震のため繋がりにくくなっています、というアナウンスが流れるだけだったという。
 水害、台風、地震、熊騒動、これらは僕らにいったい何を訴えているのだろう、あるいはこれらの中から見えてくる問題の本質は何か?ある意味、生きているというリアリティーの回復ではないか。保険をかけても、薬を飲んでも、生身の僕らは、常に死と背中合わせに生きている。生きているということは、突き詰めて考えると単純にそういうことではないか?
 掘り下げて考えれば、もっと多くの示唆が得られるが、それは個人的行為で、個々人が掘り下げて、初めて意味がある。さあ、それぞれに掘り下げて。そんな夜。