オレンジ色の椅子

 カウンターの椅子のカバーを張り替えた。チェック柄からオレンジ色へ。最近、最も僕に示唆に富んだ話しをしてくれる大学生のお客さんに手伝ってもらいながら。心の中でつぶやく。あぁ、何度この椅子のカバーを張り替えただろう?それは、いい意味で長くこの仕事(メロメロポッチ)を続けさせてもらったなぁ〜。そして、コーヒーを飲みながら、政治談議に花を咲かせる。僕が立候補したみどりの会議、すなはち環境政党というものは、確かにいいことしているな、とは感じるが一般に投票しようという意欲まではつながらないのでは、という意見をもらう。その通り。結果として議席は取れなかった。けれど、問題提起をしたという点においては、意義はあったと思っている。そして何よりも世界の政治の小さくとも、大きな流れになっていきつつある。国境という20世紀の遺物の枠組みをこえて。話に結論はなかったが、この椅子に最初に座るのは誰か、ということが僕の中でのわくわく問題として大きく持ち上がった。そして今日。あっ、と思うお客様がそのまっさらなカバーの上に座られた。
 世のなかは予測不可能なのだ!!!
だから、た・の・し・い・