カウンターでメロウ横丁を読む女の子

 夕方、Nちゃんがカウンターに座ってコーヒーを飲んでいた。小幡さんのライブにはまだ時間がある、あのまったりとした時間。くすくす、会話のないカウンターの隅から笑い声が聞こえてくる。手にはメロウ横丁!
 あっ!と思った。僕らが目指していたメロウ横丁の目的が達成されているではあ〜リマせんか!しかも、笑いは何度も何度も聞こえてくる!!
 嬉しかった。2ヶ月という時間タームをなんとなく行ったり来たりしていたようだけど、確実にファンはいてくれる。そして、何か書いてみる?とたずねると、「YES」と言う返事!まるでジョン・レノンになったかのように嬉しかった。どういうわけか彼女は、財布と、クッキーの残りを忘れたまま店を後にした。
 財布を忘れてしまうほどの衝撃的面白さ・・・自分でささやいてはみたものの、ん〜謎めいている、いとあはれ、な夜だった。