音楽を超えた音楽

 2004年最後のSU-PERCUSSION のライブを終えた小幡さんが、「今年はいい年だった。より自由に遊べた。」と話してくださった。小幡さんの遊びは音楽を奏でる世界の中でのこと。常連のMさんも「不思議と小幡さんのライブの翌朝は体が軽くなる。」と感想を述べられた。
 メロウ横丁をはじめてご覧になるお客様は必ず、よくもこれだけノージャンルでたくさんのライブこなせられるね。とおっしゃられるが、第一火曜日のこの定番ライブがあるからです。というのが僕のお決まりの返答。さまざまな音が鳴り響き、そして一旦リセットするのだ。ここ2,3ヶ月特に小幡さんの奏でる打楽器の音が冴え渡っている。水の分子配列ではないが、空間の分子の配列がよくなっているように感じられる、とふたりで、雑談した。
 小幡さんと僕の間には、このライブにお客さんを入れよう!という気合はあまりない。むしろほとんどない。けれど、今年のあのすごい台風の中でもお客様は来てくれた(感謝!)あるのは、いかに気持ちよく時を過ごすか、ということ。果てしないイマジネーションの世界に飛ばしてくれる彼のサウンドこそ宇宙船!音楽は形がない分、神秘的で無限の可能性を秘めている。無意識のうちに緊張している全身をほぐし、心はかなたへ。まさに音楽を超えた音楽の世界を小幡さんは届けてくれる。

毎月、第一火曜日に出向する宇宙船、O'BATA 号。来年は2月が初出航の予定。NASA にあこがれた男が、近江町の地下で手にした宇宙船の切符。意外なところにどこでもドアはある門です。

小幡さん、今年も一年ありがとうございました!