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 日記 もりおの感に春の現在のヒット数である。先日の日記をアップした後、多くの電話やメール、訪問を受けた。そして、このヒット数は単純な数字ではなく同じ数だけ見てくれた人の感情を伴っていることを改めて知った。特に遠く離れた人からの連絡には胸が熱くなる。「感に春」はなんとなくカーニバルをもじってみただけで、それほど深い意味を持たせるつもりはなかったけれど、この春には、はまり過ぎている。
 重い、重いドライブは意外なほど心を爽快にしてくれた。春の穏やかな風、揖斐川沿いの菜の花畑、町々の淡くたおやかな桜。TAKU さんとの久々のゆっくりした時間。あるトンネルの中で、章吾さんの死は僕にこの時間をくれるためだったのではないかーという思いとともに目頭が熱くなった。
雨予報も外れたため、僕らの意識した問題はレンタカー返却の時間の期限だけだった。案外このことはとても大きな意味を持ち、もし無限にレンタカーを借りられるものならば違った旅になったような気もした。限りがあるから自由になったり、限りがないと絶望したり、人の感情はドジョウすくいのようにつかみ所がない。そんな気持ちを伸び縮みさせながら明日も生きる。