清らかな流れが静寂に満ちる

 そんなときを目指し、あるいは憧れ、あるいは夢見て生きてきた。日々どこかに新鮮さと感動を覚え、明日にダイビング。頭には寝不足のヘッドギア。唇にはジョーク、ハートにはエッセンス。どこまでもマイナーを愛し、言葉で伝えようとはしない。心は反省であふれ、透明な涙を川のように流す。あのころのあの人をいまだ信じることをやめず、だせなかった礼状をゆっくりと心の中で書き続ける。あらゆるつながりの線が風に吹かれれば驚き、温かなふとんで一日を終えることの喜びをかみしめる。無限に広がる母親の愛の海のなか、小さな船をこぎ続ける。越えることのないあの頂をめざし、不安という波に揺られ、臆病という風に吹かれ、それでもこぎ続ける。大いなる沈黙との戯れをめざして。

ありがとう、弦奏の夜。