モハンさんの絨毯展

 おかげさまで月曜日、11回目になるモハンさんの絨毯展が無事閉幕した。ご来場、ご購入された皆様、ありがとうございました。
 2年目の年に一枚購入させていただいた40年物のアンティークは今も買った時と変わらぬ暖かさと色艶をたたえている。ウールも元気いっぱいだ。10年間付き合って、「あ〜、やっぱりいいな〜。」としみじみ思ってしまう。今年のDMに書かせていただいたが、「10年付き合って、はじめて友達という言葉を使いたい。」そうおっしゃっていたモハンさん。せせこましい昨今において、なかなか意味のあるスパンだと振り返ってかみ締めている。そして、この11年間は、すなわちメロメロポッチの歴史でもある。このビルがなくなったら絨毯展どうしよう〜。実は誰にも言わなかったが、僕にとっての大切な問題のひとつだった。昨年ポンと僕の背中をたたき、「別にええで。できなくなっても。熊野さんの人生は熊野さんの人生や。絨毯展は一切気にせんでええで。」そうおっしゃってくださったことでどれだけ僕の心が軽くなったか!!
 今年はそういった意味でまた再スタートの年だった。言葉はひとこともないが、年々味わいを深めていく手織りの絨毯たち。3000年間続くその歴史の片隅に、僕らの生き様も記される。お客様の途切れたメロメロポッチでこの11年を静かに振り返る。バッハとみさき姫とともに。