新年のご挨拶

 2010年。新しい年を迎えた。当たり前のようにめぐり来る季節。そして新しい時間の数々。しかし、この当たり前のように向こうからやってくるような新しい年に今年ほど感慨深いものを感じたことはなかった。実にありがたい。どれほど思いをめぐらしても知り尽くすことの出来ないこの世界の、あるいは宇宙の、そしてもちろん生命の神秘。
 2年前、激団トラベルボンバーズの演劇で、それらの神秘を「欲望の銀河」と称して表わした。もちろん表現しつくすことは出来ない。けれど、その果てしなき欲望の銀河にも実は「果て」はある。細胞の一つ一つの生きたい生きたいという叫びによって銀河は輝いている。けれど星も長い長い年月を経てやがて燃え尽きるように僕らのひとつひとつの細胞もやがては最後のときを迎える。スペースを与えるために。次の誰かのために。
 今年の誕生日で40歳を迎える。この歳まで健康に幸せに暮らすことが出来たことに深く感謝している。そして、同時に次の誰かのためにそろそろ準備を始めなくてはならない、そう感じている。あらゆる銀河の輝きを支えるために。まず今年は心の準備から。
 とは言っても日々メロメロポッチ。輝きだそうとするすべての天才たちのために。新年の営業は6日、午前11時より。皆様の本年の更なるご多幸とご健康をお祈りして。ありがとうございます。