最高の夜

 今週の火曜日、なんだかあったかかったので日中、海に行った。そして誰もいない海で枯れ木なんぞを集め焚き火をした。すると熱くなったのでざぶんと海に漬かったりもした。大量のエチゼンクラゲが浜辺にあがっていた。そのあと温泉にもつかりご機嫌な気分で夕方から店に入った。
 100回を越えるマンスリーLIVE、アンダーグランドライブの夜だった。
一番手のアロハ屋ならちゃん。ウクレレの響きがいつになくやさしい。そして、ブルースハープの弾き語り曲。「夜の月が照らすもの」はいきなり観衆をサイレンスな世界へと導いた。今夜はいつもと違う・・そんな予感がひらめいた。2回目とは思えぬ圧倒的安定感のサーシャの歌声、ジャスト結婚記念日にあたる石坂夫妻。ウエスとのセッションブルースハープで場の緊張感をさらに高める小林氏。風邪にも負けず、相変わらず誰もご機嫌にさせるかっちゃん。そして圧巻が我らが御大、イージーTAKUだった。限界を突き抜けるアタックとパッション。聴きながら「やばい、これはやばすぎる・・」と何度も心の中で繰り返していた。後日、カウンターにコーヒーを飲みに来たかっちゃんも同じ感想を語っていた。
 アンダーグランドライブは、メロメロポッチの生き様、死に様が最もあらわれている。アコーディオンの国見さん、めんたんぴんの飛田サン、そして我らがへいちゃん。音楽を通して彼らがメロメロポッチに残したものは、そっくりみんなで引き継いでいるような気がする。そして、彼らの存在なしにこの最高の夜はなかったような気がする。笑いながら唄いながら、僕らは確実に何かを残し、何かを伝えている。そして、一つの大きな結晶が出来たような気がした夜。
 支えてくださったお客様、歌い続けてくれたミュージシャンの皆様ありがとうございました。最高の気分をいただきました。