ボヘミアンブルー

 僕たちは旅人だ。おんなじ町をぐるぐる回る者もいれば、流星のように通り過ぎて行く者、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、ここかと思えばまたまたあちら・・・
 金沢の街中を車で回ったり、あるいは夜行列車に乗るため深夜の金沢駅に行ったり・・・そんなとき、どんなときでも僕は必ずといっていいほど知り合いに出会う。そして、その人とその瞬間出会うことそのものに果たしてどんな意味があるのかを考える。ちょうどパイプでタバコをふかすような気分で・・・味があるのだ。時にドラマを感じ、時に必然を感じ、時に哀愁を感じる。特に何も話さなくても、通り過ぎるだけでもよい。そこには必ず何かがある。
 山口洋というシンガー(ロッカー!?)の歌が今とても心にしみる。毎日聞ける状況ではないのに僕の頭の中で鳴り響いている。決して耳障りのよい歌ではないが魂を包み込んでくれる。
 ありがとう、兄貴。