魔法のCD

 メロメロポッチをはじめたころ、当時、そんなに忙しくなかったヒゲキタさんに工作教室と、手作りプラネタリウムの上映会を開催していただいていた。そして大概、暇な日が多かった。けれどなぜか、かけると不思議とお客さんが入ってくるCD が一枚あった。あまりにも暇な日の夕暮れ時の決まり文句は「そろそろかけますか?」あるいは、「くまのくん、そろそろかけたら?」その一枚はアンニャ・ライトの「VOICES FOR THE FOREST」そして、今夜メロメロポッチでは久々に彼女のLIVE が行われた。
 二児の母として、環境保護活動家として、シンガーソングライターとして歌う彼女の歌に、涙とめどなし。愛にあふれるとはこのこと。
 完全に店をはじめた頃のこと、気持ちを忘れてしまっていた。恥ずかしさと、それを思い出させてくれた彼女の歌に対する感謝の気持ちがぐちゃぐちゃになってこみ上げてきた。そしてなによりも、ここ数ヶ月、僕がずっと考えていたある問題に対して明快な答えを彼女は提示してくれた。(質問もしていないのに)泣き出す1歳の赤ちゃんにおっぱいを与えながら歌うLIVE 。緑の党からオーストラリアで全国比例区に立候補したことも笑顔でさらりと伝えてくれる。またトライするよ、と。Kさんがジョニ・ミッチェルかと思ったという理想的なバランスの声。(高音のハリと低音の響き)温かい心に触れた夜は自分自身が最高にリフレッシュされる。
 明日のアースディにもアンニャは歌ってくれる。
地球の一部分、あなたとわたし。