結婚式

 友人の結婚式と披露宴に参加するため、土曜日福岡まで行ってきた。何度出ても泣けてくる。親への感謝の言葉のときに・・・無条件で自分を受け入れてくれる人がこの世に存在することのすばらしさ・・・そんな言い回しで新婦は泣かせてくれた。もちろん字面だけではなくその言葉以上の気持ちを込めて。人生にとっての大きな節目。それが結婚。二人とも30歳を超えていた。生きたいように生きてきた生き様が自然に重なり合った、そんな感じの結婚だった。最近は結婚の平均年齢がどんどん上がっている。きっと、こんな二人のように、それぞれの生き様が重なり合うのが理想であり、自然にそんなカップルが増えるような気がした。
 その夜、また別の友達と中州で飲んだ。屋台の風はちょっぴり寒かったけれど、九州人の温かさが心にしみた。前回福岡に来たときに食べそびれたとんこつラーメンも腹に収め、満足の夜だった。けれど、鰯明太のほうがずっとおいしかった。彼もそろそろ年貢を納める気配が漂っていたので来年もまた博多に来れる楽しみが増えそう。

 それにしても、この世に共に飲んでくれる人のいるありがたさ。自分は、誰かと飲みたくて酒を飲んでいるのかもしれない。本当に愛しているのは酒ではなく誰かなのかーー。中州の風にも泣かされる夜。