詩の世界

 上田假奈代、阿佐田亘(大和川レコード)のライブが今夜メロメロポッチで行われた。表現に当たっての緊張感が心地よく漂う空間に早代わり。関西の表現者にはいつも教えられる。一期一会の精神でステージに立つ。それが表現者として最低のルール。SU-PERCUSSIONの小幡さんもおっしゃっていたことである。最近では死ぬまで歌わせろを企画したSEiZIさんも同じようなニュアンスの話しをしていた。

    うたのせかいは茶の世界

 さて、二人の中身についてだが、すばらしい。阿佐田亘(大和川レコード)氏は15分もの長い歌を、たったのワンフレーズで歌いきる。しかもまったく退屈させない。細部にわたる繊細なこだわりが、逆に情熱を感じさせた。大変楽しみなミュージシャンである。そして今夜の主人公上田假奈代さん。絶対的に詩を読むことに前向きで、内容云々よりもその存在から強いメッセージが出ていた。最も心に引っかかったのは、生きていくのに荷物は二つ。それで両手はいっぱいになる・・・という詩だった。大阪を感じた。
 彼女は大阪で店をしているという。必ず彼女の店で楽しいことをしに行きたい、そんな意欲を沸かせる二人の表現だった。
 大器の旅。お立ち寄りに深く感謝します。そして集まってくださったお客様、ありがとうございました。