観れば観るほど・・・

 劇団Fの公演が今日から始まった。といっても明日が楽日。公演の企画の話し、打ち合わせ、道具の搬入、リハーサル、本番前リハーサル・・・本番。ほんのわずかな時間のはずなのに、かなりの時間彼らと過ごしてきたような気がする。今日2回の公演だったが、まさに演劇は生き物、まったく違うものを魅せていただいた。同じ台本のはずなのに・・・
 バンドもそうだと思うが、演劇はもっと明確にその目的、自分たちが目指すもの、自分たちが表現したいもの、伝えたいことがメンバーで共有されていないとうまくいかない。たいしたものである。
 自分も学生のころ、ちょろっと演劇をしたことがあるが、そのときの思いや緊張感が蘇ってきた。
 ゲーテファウストをベースにしたアダムとイブの物語。楽園、永遠、客観性、男と女、道化、何がまともか、聖戦、禁断の赤い果実の味・・・僕らを取り巻くさまざまな要素を古典的テーマからテンポよく投げかけてくる。何度も何度も稽古から観させていただいたが、毎回はっとさせられる。なんと高尚なこの劇団の名前の由来は・・・・これは書けない。本当は久々のぐっと来る落ちなのだが、これは直接お尋ねになられたお客様にカウンターにて直接お話しすることにしたい。興味をもたれた皆様ぜひお尋ねを・・・
 明日がまた た・の・し・み。