リズム・うた・とき

 今週の月曜日は定休日だったが、PERCUSSION SESSION なるスーパーLIVEがメロメロポッチで開催された。ドラムスNaoyaNumaパーカッションKosukeTsujiの二人からなるユニット。リハーサルで小さな音を奏で出した二人はニヤリと笑った。打楽器をたたくときのイメージする音と現実に響く音のギャップの小ささのせいだ。ウイリー長崎氏や山北健一氏、そしてわれらが大御所O'BATA氏からも同じようなことを言われたことがある。一流の打楽器奏者にとってメロメロポッチは気持ちのよい穴場のようだ。特に小幡さんには、「空間の空気の粒子の配列が毎月よくなっている。」とおっしゃっていただいたことがある。それはひとえにこの空間に鳴り響く音の総体としての方向性だと思っている。うれしい限りのお言葉である。
 そしてその夜最高のリズムが鳴り響いたことはいうまでもない。さまざまな打楽器奏者と触れ合う機会を幸いなことに得てきたが、先にあげたすばらしい打楽器奏者の方々、あるいはそのほかのすばらしき打楽器奏者に共通して言えることがある。それは、小さな音に対する姿勢である。ライブが始まってしまえばものすごいヴォリュームで迫っていっても、必ずこの小さな音を大切にしている。小さな音、小さな響き、それが音の基礎なのかも。
5月にもPERCUSSION SESSIONのふたりが金沢に来てくれることが決まった。16日の月曜日。新緑とともにお楽しみが一つ増えた。

 昨夜は毎月恒例のUNDERGROUND LIVE 。池田洋一郎、イージーTAKU、平嶺司(辰巳陽水)。これまでのアンダーグランドの中でも最も“自由”を感じることができた最高の夜だった。元メロメロポッチアルバイトのあっこちゃんのライブ好きがもっぱらのメロメロポッチのテンションを支えてきた感が常連のお客様、そして僕にも当たり前の常識としてあったが、この二日間で分かった。僕のほうがライブ好きなのだ。なぜなら僕はこれなしでは生きてゆけない。生きている感じがしないのだ。
 そして、このライブの時間というものを僕はこよなく愛している。