目の疲れ

 体力的に絶好調なのだが、目が疲れている。部屋の片付けの際、いろいろな読みものに目を通しすぎるせいかー。アイデアは浮かばないが、素敵な手紙を見つけた。10年くらい前に大学のS先輩からもらったものだ。自然農法について書かれたその手紙には、思想としての自然農法の根幹を成すものとして、何も期待しないことをあげている。肥料や、農薬を購入し、投下した分だけ、その見返りを求めることが、通常の農業の基本となっている・・・つまり、何も期待せず、なにも求めない。
 ひさしぶりに開いた手紙に、生き方にも同様のことが言えるような気がして、はっとした。何かを求める分だけ苦しみが伴い、不自然な行為へと自らを導いてしまうのでは・・・さあ、何を求めていたのだろう。
 静かに心の中の旅に出よう。10年前通り過ぎた道をまた、ゆっくりと辿ってみよう。目を閉じて。