アフリカ

 今夜のジャングルナイト(レコージャングル主催のdeep DJイベント)は、アフリカ特集とDEEP FUNK特集の最終回。またしてもCDを予約してしまったことは言うまでもないが、一子さんが配布してくれたアフリカの資料が衝撃的だった。幼児死亡率のダントツの高さ、エイズ感染率の高さ、ここ10年間に極端に落ち込む平均寿命。果たして、アフリカに明日はあるのか・・・
 ネイティブアメリカンデニス・バンクス等が世界を駆け巡る「セイクレッド・ラン」というランニングによる大陸縦断も、アフリカ大陸では難しいという。優雅に7世代先の子供たちのために・・なんぞ言ってはいられない困窮と、飢餓、そしてエイズなどの病気の蔓延した危機的状況がそこにはあるから、と聞いたことがあったがここまでひどいとは・・・
 それでも、明るく楽しい、そして生命の躍動に満ちた素晴らしい音楽がアフリカにはあふれているという。そんな音楽がメロメロポッチに鳴り響いた。しかし、某医療関係に従事する知人から金沢の若者のエイズ感染率も急上昇していると聞く。もっとも生きる意志の象徴でもある性交渉によって生命が死の危険に陥るというものすごいアイロニー。人類発祥の地といわれるアフリカの人々の危機的状況。頭を抱えてしまう。先日、シネモンドで観賞した「ホテルルワンダ」もすごいリアリティーを感じてしまう。けれど、中村政利マスターはアフリカで起こった事象、内乱であれ、殺し合いであれ、日本でも世界のどこでも起こったことであり、また、人間の内側に秘められた残酷な側面であり、どこでも誰でも起こりうる可能性があるという。それでもそこから生まれる素晴らしい音楽の数々。
 生きることはきれい事では片付かない、言葉ではなんとも言いようのない側面をかかえている。言葉をなくしても、答えが見つからなくとも、それでもすべてとつながって生きるしかない。働きながら、祈り続けるしかない。
それぞれに大切な自分を尊重しながら。