僕はこんなに幸福なのに

 とてつもない何かに押しつぶされそうになって、生きている人がいる。
必死に一日を、一瞬を、か細い息でつないでいる。そんな人のなんと多いことか!もはや、僕の悩みは僕の中にはない。螺旋の背中には、やはり「空」なる僕がいる。同じように、問いかけ、満たされ、問いかけ続ける。問題はないはずなのに。問題は・・
 時間そのものが「アート」。マヤンの暦は、あるがままの美しさの秘密を僕にそっと教えてくれた。誰も悪くない。そして、実は恐ろしいほどに平等なこの世界。波は海だけのものでなく、光は昼だけのものではない。

 あたえよ。そっと耳元でささやく妖精。耳が痒くなるときは、チャンスかもしれない。僕にとって。そして、あなたにとって。