ひかるひと

 魅力あふれる人、才能ゆたかな人、あっと驚かせてくれる人、日々たくさん来店してくださるメロメロポッチ。ありがたいとしか言いようがない。その中でも、最近、特にひかり輝くオーラを放っているのは、辰巳ダム建設認可取り消し訴訟の原告団団長、下郷稔氏だ。石川県の平成の殿は、どの人でもなく彼しかいない。そう確信している。一言で下郷氏をあらわすならば、「美しい」。これまで僕が形成してきた、人としての美しさの概念をはるかに超えてしまった。彼の思い、ことばには魂が宿っている。そして、歴史をやさしく包み、真実を突きつける。しかし今現在、彼の思いに動かされる人の数は知れている。だが、今は亡き先人や、彼の思いに反する動きをしている人々のご先祖様ですら、下郷氏の思いに賛同することは目に見えている。僕らに求められているのは、果たして歴史として耐えうる生き様か否か、それだけのように思う。彼のひかりは、過去から、そして未来からとめどもなくあふれている。