誰もいなくなったメロメロポッチで

 この週末を振り返る。ハセケンを聴きながら。やはりこの曲に帰ってくる自分がいる。
 「夜のきおくれ」「夏の逆上がり」と2本のイベントでかなりのところまでいってしまった僕だが、あらゆる刺激の後で長谷川健一の偉大さに気づく。「夜のきおくれ」では、かっちゃんがつくったアットホームなあたたかい空気に、ベースポエトリルみさきのゆるしの世界、京都の詩人Choriの文学と柔軟性のショウゲキのリアルワールド、ribbonsの銀河系複雑rockが続いた。その間をDJ省吾のご機嫌サウンドがメロメロポッチをソフトに揺らす。Chori氏からのオファーで始まったこの夜。やはり、京都にこの男ありの存在感を示した。あふれることば、つたわることば、つながることば、しみいることば・・・またしても京都!!!と唸る僕。若干24歳にしてこのカンセイ。ただただ、ありがとうと言いたい。
 「夏の逆上がり」では東京から沙知さん。これがまた才色兼女の情熱演奏家。初めての金沢、メロメロポッチで演奏してくださり、ありがとうございました。鍵盤を感性のまま自在にたたくその音は圧巻。その腕にきらりと光るアクセサリー、そしてピアス。そのセンスにも脱帽。10年間のメロメロポッチでアクセサリーを見てぼくがあっ!と思ったのはこれが2度目。(なんの話か!?)ジャンルはどうあれ、そのまっすぐな表現に背筋が伸びる思いがした。オープニングの橙さんの曲つくりのセンスもますます冴え渡り、トリゴエさんのギター一本ロックンロールもMCとは裏腹に個人的に大満足。垣田堂氏もイカシタVJをバックにさりげなく混沌をあらわす。余韻も含めおなかいっぱいの二日間だった。出演くださった皆様、ご来場の皆様、ありがとうございました!!!