つながり

 僕たちはそれぞれにつながりの中で生きている。小さなパイの中で生きるものは、小さなつながりを大切にして。大きなパイを動かすものは、大きなつながりを守ることに必死になって。
 今夜のライブが終わって、サイペにご飯を食べに行った。遅い時間だったが快く受け入れてくれた。食事の後、もう一仕事をしに店に戻ると、シャッターの前に「3」「9」のろうそくと、花束が某お客様の名前でおいてあった。それは遅い「あけおめ」と僕の39歳の誕生日プレゼントだった。正直びっくりして嬉しかった。はは〜ん、またやられましたな。心の中でつぶやいた。僕は、この花を下さったお客様の誕生日も知らなければ、もちろんプレゼントをしたこともない。ただ、店のお薦めのライブをカウンターでお伝えするだけだ。それにしても・・・びっくり。そして、ありがとう。
 けれど、僕が今一番つながりについて考えるのはイスラエルとガザのことだ。激しく、非人道的な攻撃をした後、いったいどんなつながりを大切に生きるというのか、ということだ。そして、誰もその非をとめることができない、というつながりのなさだ。本当の友達なら、やってはいけないことをしっかりと止めなくてはならない。次の世代の子供たちがすべて戦争を知らない子供たちであるために、みんなで手をとる。誰も彼もなく。つながったとき、誰もが同じ温もりを持った存在であることに気づく。それは、あなたもわたしもないひとつの世界。