生きる目的

 生きることについてはいろいろ考察する機会はあったが、生きる目的についてはあまり正面きって考えたことがなかった。食べるため、寝るため、この世界の美しさを感じるため、誰かを愛するため、循環する一部分になるため、表現するため、人のために何かをするため、やりたいことをやるため・・・いろいろあってそれぞれに間違いはない。けれど、思うにそれらは「存在を認められる」ための手段ではないかと単純に考えられる。この「存在を認められた」という実感をもって生きる目的が達せられるのでは、と思う。別の言い方をすれば「つながる」感じ。誰かの役に立っているという感じは自分自身の存在感を他者を通じて認識する絶好の機会ではないか。そして、もしその感じを互いに持つことができたら・・・なんと幸いか。幸いなることこの上なしとは、まさにこのこと。
 
 誰か一人でいいから自分の存在を100パーセント認めてほしい。そんな気持ちで誰もが旅しているような気がした夜。そしてたとえば、認め合うことができたもの同士から生死を越えてゆく・・のかな〜