ぼくらはいつか、かならずとけあう

 毎月、月初めはパーカッションソロの小幡さんのライブでメロメロポッチの幕は開ける。“細胞からの音に出会う瞬間”というサブタイトルを毎回“ラスト ライブ”にしましょう、というのはライブ前の雑談。もっとも自我から開放されるこの夜は、計らずとも心が勝手に自らを整理する。なんだかすっきりとした心持ちに加え、なんらかのキーワードが僕には降りてくる。そして昨晩、降りてきたのが「ぼくらはいつか、かならずとけあう」というタイトル。愛し合うふたりであったり、抗う二方であったり、意味不明な双方であったり、そんなことはどうでもよい。
 ライブの後から口に出して言ってみる。
「ぼくらはいつか、かならずとけあう」
演劇のタイトルにもよさげかも、そんなことをふと思い笑ってみる。心の中には過去最高の瞬間を味わう自分がいる。小幡さんのライブ中はいつも目を閉じている。目を開く必然性がない。そして、目を開けるのがいつも怖くなる。現実からずっと離れていたいのか、この夢うつつの世界を漂っていたいのか。けれど、勇気を出して目を開けば、必ずそこには今までとは違う新鮮な“そこ”がある。まるで空間自身も今、僕と同じタイミングで目を開けたかのような。
 メロメロポッチの近くて遠い秘密の扉。来月から第1火曜日にお引越しいたします。ファンの皆様、気になる皆様、そして小幡さん、よろしくお願い申し上げます!!
 今月も、ありがとうございました!!!