ソウルフード

 アースデイ金沢が5月3日、金沢中央公園で開催された。もっともインパクトがあったのは、トンガ風料理サイペからのパッション、情熱だ。準備した料理を売り切って稼いで家族3人生きてくぞー!!そんな思いが、つくる料理にも生命力として伝授する。食べて元気にならないはずがない。出会って、愛して、思わず親になって、そして、その分もがんばらねば!と意気込む。あるがままのその姿に、人は心打たれ、希望をもらう。自分もがんばろうと。ただ自分の欲するがまま生きる。そして、だんだん責任も広がっていく。周りのみんなとも繋がっていく。それは必然だ。頭で考える理屈ではない。生きるために人は働き、稼ぐのだ。それは基本の“き”であり、体=生命からあふれるリアリティーなのだ。そして、そのあふれんばかりの情熱が歌や踊り、感謝の笑顔になって世界に広がる。そんなことが、その夜の小幡さんのLIVE中に僕の心にふつふつと浮かんできた。欲しいものを欲しいと言えない人が増えている。それは謙虚さではなく生命力の衰退だ。手に入るかは問題ではない。欲しいと声をあげることから、自分の内部、そしてその外に広がる無限の世界、宇宙が変化していくのだ。手に入る見通しがあるから欲しがるのではない。手に入りそうもないからこそ、声をあげるのだ。それこそが、自分自身が生きるリアリティーなのだ。
 こどもの日のLIVEに、東京から富山さんという女性がおいでた。わたしののぞみ・・のようなタイトルの歌が最高に、僕の胸に響いた。彼女のリアリティーが彼女の言葉で、彼女のメロディーで解き放たれたとき、それはあかの他人の心を打つ。世界を変えるのはいつも、たった一人の心の叫び。
 ぼくは、そんな心の声が大好きだ。壊れそうなときこそ、心の声はパワーを持つ。ありがとうございます。心から叫ぶすべての表現者のみなさん。
 おやすみなさい。